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7/29(水) 9:30-10:10
佐藤 一永 教授 link
セラミックスが世界のエネルギー・資源循環を変える!~燃料電池・水素製造・宇宙電池~
セラミックス(陶器)を用いたエネルギー変換デバイスを開発し、再生可能エネルギーを主軸とした循環型システムを材料“力学”の観点から研究しています。外部のインフラに依存しない分散型自立エネルギーシステムの確立は、災害時や地政学的なリスクが生じた際にも、平時と変わらない生活・社会基盤を維持することを可能にします。また、現在は宇宙空間でも劣化しない次世代電池の開発にも挑戦しています。本講義では、材料“力学”という学問の視点から、地球の未来、そして宇宙の未来を変える最先端研究の一端を分かりやすく紹介します。

7/30(木) 9:30-10:10
高橋 英志 教授 link
現代の錬金術 ~水の中で機能性ナノ材料(触媒材料、電気材料、太陽電池材料)を創生する~
錬金術という言葉を聞くと、鍋の中に様々なものを入れて金を作り出す情景が思い浮かぶと思いますが、残念ながら、鍋で何かを煮込んだからと言って金を作り出すことはできません。しかしながら、“金より高価で有用な機能性ナノ材料”を創生することは可能です。勿論、水の中に入れれば簡単に作り出すことができる訳ではありません。本講義では、何をどの様に考えれば、合金触媒や導電性材料、ペロブスカイト太陽電池材料等の機能性材料を水の中で創生することができるのか、世の中に役立たせることができるのか、について紹介いたします。

7/29(水) 10:25-11:05
山﨑 公俊 教授 link
「働くロボット」に求められる知能
人間に代わって多様な作業を担う知能ロボットには、人間と同等の能力が求められます。知能ロボティクス分野はこの要求に応えるべく発展を続けてきました。本講義では、環境認識、行動制御、Physical AI、人型ロボットなどのキーワードを軸に、過去から現在に至るまでの事例を交えながら、ロボットに搭載すべき知能システムについて解説します。そして、今後の知能ロボットがどのような技術で構成されるべきか、その未来像を考えてみたいと思います。

7/30(木) 10:25-11:05
福島 誉史 教授 link
半導体と機械工学・医工学
本講演では、半導体技術を例に、機械工学と医工学の横断がどのように新しい価値を創出するかを紹介する。微細加工や三次元集積化といった基盤技術から、それらを応用した高機能デバイスの実現までを概観し、デバイス設計・構造・熱や信頼性といった機械工学的視点の重要性を示す。さらに、生体機能の理解と工学技術の統合による医療応用の可能性についても触れ、異分野連携によって拓かれる新しい工学の方向性と将来展望を議論する。

7/29(水) 11:20-12:00
渡邉 雅之 教授 link
原子が変身する放射化学の世界:廃棄物を地球に還す化学の挑戦
本講義では、原子力発電によって生じる高レベル放射性廃棄物の課題と、その解決に向けた最先端研究を紹介する。まず、放射性廃棄物が長期間にわたり放射線を放出し続ける理由を「原子の変身(壊変)」という観点から解説する。次に、高校化学で学ぶ知識を基礎として廃棄物を仕分け(分離)して長い寿命を持つ「やっかいもの」を選択的に処理し、管理期間の短縮を試みる研究を紹介する。さらに、放射性廃棄物の処分に関して、放射線が人の生活圏を脅かすことがないよう長期間の安全評価に基づいて、廃棄物を安全に深い地層へ隔離する「地層処分」の考え方を学ぶ。

7/30(木) 11:20-12:00
溝尻 瑞枝 教授 link
レーザ微細加工~光と材料の相互作用の理解とモノづくり~
レーザが発明されて今年で66年、高出力化に伴い様々な材料の加工に用いられるようになりました。自然界には存在しなかった“光”が材料に照射されることで生じる多くの新しい現象も報告されています。このオープン講義では、ナノ(10億分の1)からマイクロ(100万分の1)メートルオーダの微細な加工について、光と材料の相互作用の基礎から、実際の加工への応用まで紹介します。特に、時間的にも空間的にも濃縮したフェムト(千兆分の一)秒レーザを用いることで実現する熱ダメージの少ない最新の加工についてもお話したいと思います。

7/29(水) 13:30-14:10
永井 大樹 教授 link
シン・宇宙探査 ―空気の流れを使った惑星探査の新しい方法―
本講義では、深遠な宇宙の謎に新たな手段で迫る「シン・宇宙探査」に向けた取り組みを紹介します。宇宙探査では、惑星大気への突入時に生じる空力加熱や飛行の安定性、さらには極めて希薄な大気中での飛行といった課題を克服することが求められます。そこで本講義では、次世代の惑星圏サンプルリターンを実現するためのカプセル開発や、地球の約百分の一という低密度の火星大気の中を飛ぶ「火星飛行機」の研究について紹介します。あわせて、生物模倣に着想を得た高性能な翼やプロペラなどの最新技術、高高度飛行試験による実証の取り組み、そしてこれらを支える先進的な熱流体計測技術についてもお話しします。
